自動車用アプリ100万DL以上はトヨタとホンダ、DLチャネルやユーザー分布は各社に特徴あり

トヨタとホンダは直近1年でDL数100万以上を記録、トヨタはカーナビアプリmoviLinkも好調

日本の自動車メーカーは多数存在し、その品質は世界でも評価されています。各メーカーは自社向けにアプリを提供しており、燃費計算やドアの施錠確認などの日常ユースを想定したものから、メンテナンス管理やセルフ査定まで多岐にわたっています。

Sensor Towerのデータによると、過去3年間(2023年2月から2026年1月)の日本における自動車用アプリ(App IQ:Vehicle Connect)のダウンロード数を見ると、『 My TOYOTA+』(Toyota Motor Corporation)が250万以上を記録してトップとなっています。

2位は『 My Honda』(Honda Motor)で、150万以上のダウンロード数です。上記のグラフからもわかるとおり、1位と2位の差は100万以上あり、『My TOYOTA+』の圧倒的なシェアが確認できます。

自動車メーカー別に見てみると、日産( NissanConnect マイカーアプリ)、スズキ( スズキコネクト)、マツダ( My Mazda)と続きます。

各自動車メーカーは、基本的に自社の自動車向けにアプリをリリースしていますが、トヨタは誰でも基本無料で使用できるアプリもリリースしています。それがカーナビアプリの『 moviLink』(Toyota Motor Corporation)です。

2021年3月にリリースされた『moviLink』は、Sensor Towerのデータによると、累計200万以上のダウンロード数を達成しています。また、直近1年間のダウンロード数推移を見ても好水準をキープしており、2025年10月には月間10万以上のダウンロード数が確認できます。

これはカーナビとしての基本機能や精度、肉声による音声案内に加え、BEV(電気自動車)向け充電施設情報やFCEV(燃料電池自動車)向け水素ステーション情報など、現代の自動車に合わせた情報が無料で利用できることなどが支持されている要因だと思われます。

トヨタとマツダはオーガニック検索が高シェア、トヨタと日産は中高年からの支持が高い

では、自動車用アプリはどういったチャネルからダウンロードされているのでしょうか。Sensor Towerのデータによると、2023年2月から2026年1月までの日本で人気の自動車用アプリのダウンロードチャネルを見ると、各社の違いが見えます。

同期間のダウンロード数トップの『My TOYOTA+』はオーガニック検索(ユーザーが自発的にアプリストアに入り、オーガニック検索結果でアプリを見つけてインストールした場合)がトップシェアで50%を占めています。一方、ダウンロード数2位の『My Honda』ではオーガニック検索は30%にとどまり、有料ディスプレイ(ユーザーが広告を経由してアプリストアに入り、インストール直前のアプリが広告ありのアプリだった場合)が40%以上を占めています。また、『My Mazda』はオーガニック検索のシェアが60%を超えています。

半導体や原材料費高騰の影響で、自動車価格も上昇傾向にありますが、自動車用アプリはどういった層に利用されているのでしょうか。Sensor Towerのデータによると、2023年2月から2026年1月までの日本で人気の自動車用アプリのユーザー分布を見ると、いずれのアプリも男性ユーザーが多くなっています。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

年齢層別に見ると、トヨタと日産は45歳~55歳以上が全体の60%以上を占めており、中高年ユーザーからの支持が高いことがわかります。一方、マツダは25歳から44歳の層のシェアが最も高く(50%以上)なっています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。